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あえて「二流社員」を選んだ人たちの賢明なる生き方(ダイヤモンド・オンライン)

   

あえて「二流社員」を選んだ人たちの賢明なる生き方(ダイヤモンド・オンライン) http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160527-00091995-diamond-bus_all

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あえて「二流社員」を選んだ人たちの賢明なる生き方

ダイヤモンド・オンライン




 収入や名声に背を向け、あえて「二流」の生き方を選ぶ人が増えている。「一流」と呼ばれる人は確かに華々しいが、それ相応の苦労もあり、必ずしも幸せとは言い切れない。一方、「三流」と思われる人生も嫌だ。そこで注目されるのが、重圧も少なく自分のプライドも保てる「二流」という生き方だ。「二流」の道を行く人たちの声を紹介しつつ、そのメリットを分析したい。(取材・文/有井太郎、編集協力/プレスラボ)

● 一流でも三流でもない 「二流」という生き方を選んだ人たち

「管理職への昇進は、決してしませんでした。何度か要請されたものの、そのたびに断ったんです」

小さい頃、多くの人が「一流のスポーツ選手になりたい」「一流の芸術家になりたい」といった夢を抱いたのではないだろうか。脚光を浴びる彼らを見て、「自分の好きなことを続けて一流のスターになれたら幸せだ」と考えた人は、決して少なくないはずだ。

しかし、大人になるにつれて、そうした考えに対する疑問もわいてくる。果たして、一流の人生は本当に幸せか、と――。確かに一流のスターは、ある分野で頂点を極め、名声を得ている。だが、その裏には壮絶なトレーニングや努力があり、私たちが抱えたことのないプレッシャーと戦い、結果が出なければ大勢の人たちから叩かれる。一流だからこそ向き合わなければならない“苦しみ”があるのだ。

一流の持つ“光”と“影”を天秤にかけて、「一流ではなくても、もっと地味で小さな幸せに満足できる人生でいいかな」と思う人も出てくるものだ。

これはビジネスパーソンの世界でも同じかもしれない。産業能率大学では、『上場企業の課長に関する実態調査』を2010年から数年ごとに実施している。3回目となった2015年11月の調査では、「最終的になりたい立場」として、出世ではなく「プレーヤーの立場に戻る」と答えた課長の割合が、過去最高の14.9%となった。また、上昇志向を持たない課長(それ以上の出世を望まない)は、3回目の調査で初めて過半数を超えたという。

「役職」という1つの尺度で見るならば、「出世を望まない」というのは「一流を望まない」と近い意味に思える。その気持ちはよくわかる。出世すればするほど責任は大きくなり、部下と上司の板挟みになる。管理職の辛さについては、多くのビジネスパーソンが知るところだろう。

かと言って、当然ながら、会社から必要とされず「三流」の扱いを受けるのは誰だって嫌だ。つまり、前述の結果からは「一流でも三流でもない、二流の生き方」を好む人が増えている、と言えるのではないだろうか。


 実際に筆者の周りを調査してみると、「二流の生き方」を選んだ人は少なからずいた。彼らはみな、満足いく生活を送っているという。幸せの定義は人それぞれだが、「一流ではなく、二流の方が幸せになれる」と考える彼らの話は、人生設計を考える上で参考になるはずだ。

そこで本記事では、一流でも三流でもなく「二流」の生き方を選んだ人たちのエピソードをいくつか紹介し、その価値観やメリットを分析したい。

● 若いうちに出世コースから離脱 その先には趣味と家庭の幸せな人生が

まず紹介するのは、すでに会社を定年退職したSさん(60代男性)。山梨県の地元企業に高卒で入った彼は、入社後、予想外にも「出世ライン」に立たされたという。そしてそこで、彼は早くも二流の生き方を選んだ。

「入社してすぐ、横浜、東京、米国と2年ごとに赴任しました。そこまでは、『頑張って経験を積もう』と前向きにやっていたんです。しかし、米国赴任が終わりにさしかかったとき、本社から『君がよければ、あと2年米国にいてほしい』と言われました。会社にとっては期待を込めた決断でしたが、私はショックでした」(Sさん)

高卒から一気に各地を転々とし、異国でも2年を過ごしたSさん。日々が一変し、自分のリズムで生活できなくなった彼にとって、「あと2年米国に住むという未来は、地獄だった」という。「本社から打診された後、何気なく海を見たら涙が出ました。心から『日本に帰りたい』と思ったんです。そのとき、『こんな人生はやめよう』と腹をくくりました」と当時を振り返る。

「本社には『これ以上米国滞在はできません』と言い、日本に帰ってきました。以降、仕事はきちんとやりましたが、管理職への昇進は決してしませんでした。何度か要請されたものの、その度に断ったんです。自分の人生を、会社に捧げることはどうしてもできませんでした。40代後半からは、会社側も諦めたのか、私に出世の話を持ってこなくなりました」(Sさん)

Sさんは、それからゴルフやラリーのレースに参加するなど、趣味を楽しんだという。家にあるラリー雑誌には、彼が映った写真が掲載されている。

“父”としての責任も果たした。30代前半で結婚すると、2人の子どもは大学を卒業。すでに社会人となって、自分の手を離れた。「子どもが一番可愛いとき、毎週休日を一緒に過ごせたのは財産。仕事人間になっていたら、それはできなかったかも」と、二流の恩恵を感じている。


 「途中で転職をしなかったので、退職金もしっかりもらえました。転職を考えなかったのは、出世や仕事へのこだわりがなかったからかも。そう考えると、退職金をこれだけもらえたのは、この選択の思わぬメリットでした」(Sさん)

なお、「仕事にこだわりがない」と言っても、いい加減に業務をこなしてきたわけではないだろう。Sさんの能力は、会社に昇進を何度も要請されたことからも明らか。Sさんも「きちんと仕事をこなして同僚の信頼を得ないと、『仕事ができず昇進できない人』と思われる。それは情けないし、会社に申し訳ない」と言う。

● 「二流」のポジションで安定するため 会社になくてはならない存在を目指す

次に紹介するのは、ある企業の経理部門で働くKさん(40代男性)だ。その企業は典型的な「営業至上主義」であり、優秀な人は営業部門へと回される。役職も営業部門に多く、Kさんは経理部門を統括しているが、決して「企業の中での地位は高くない」という。

「若い頃、営業部門に一度行きましたが、ノルマ競争のプレッシャーや過酷さに打ちのめされました。精神的にも追い詰められ、休職を考えたくらいです。そこで経理に回ったのですが、自分としてはそちらの方がずっと適任でした。出世コースに乗らなくていいから、このポジションを維持したいと思いました」(Kさん)

Kさんの企業は異動が多く、経理は特にそれが激しかった。そこでKさんは「自分がいなくなると、経理部門が困るほどの存在になればいい」と考えた。それは、「自分が出世コース(営業部門)に戻らないため」だった。

「それから今まで、もう10年以上経理のリーダーをやっています。この会社では営業が花形ですが、あの重圧と苦しさは二度と味わいたくない。経理も忙しい時期はありますが、精神的に危うくなるほどの負担はないんです」(Kさん)

経理部門にいる以上、Kさんの企業では「給料もほとんど上がらない」という。それでも「贅沢をしなければ十分暮らせる」と気にしない。また、彼の妻も「(営業をやっていた頃の)毎日つらそうな表情を見るより、平穏な今の方がずっといい」と話す。

Kさんの話で大切なのは、彼の社内におけるポジションが“代わりの効かない状態”になっており、「二流」として安定できる状況がつくられていることだ。


● 退職を慰留する会社への交換条件は 「定年まで昇進させないこと」

そんな状況をつくり出した人は他にもいる。中規模企業の営業マンであるMさん(40代男性)だ。彼は10年前に現在の会社に転職し、主要なエリアの営業をずっと担当している。

そんな彼は、5年ほど前に転職を考えた。そしてそれが、「二流として安定できる状況」をつくる機会になったという。

「うちの企業は上からのノルマがきつく、僕の属する営業チームはいつも厳しいことを言われました。そしてそのたびに『お前がチーム長になればいい』と昇進をほのめかされたんです。ただ、僕はどうしてもこの会社でチーム長になるのは嫌でした。ワンマンな社長の言いなりにはなれなかったんです。そこで、5年前に退職願を出しました」(Mさん)

退職願を出すと、企業はMさんを必死に引き止めた。それだけ重要な人物だったのだ。そこでMさんは、この会社に残るための条件を1つ出したという。それが「今後、昇進しないこと」。つまり、今の一営業マンとして退職まで身分を固定してもらうことだった。

「営業部門を統括するのは、仕事としてやり甲斐もあります。給料も別格です。でも、その人たちは毎日遅くまで仕事をして、土日出勤も珍しくない。昇進した結果、人が変わったように自分のポリシーを捨てる人をたくさん見ました。僕は母の介護もあるし、土日は大好きなサッカーがしたい。何より、エリアの一営業マンという立場が、自分のポリシーを保てて一番楽しいんです」(Mさん)

営業チームのリーダーとなり、会社の重要部門を統括するのは、キャリアにおける「一流」への階段。しかし、彼はそこに魅力を感じなかった。営業として毎日外回りをすることが“やり甲斐”だった。

もちろん、プライベートも重要だ。彼は毎週友人たちと試合を行うほどのサッカー好き。また、高齢な母の面倒を見るという責任感もある。この時間を犠牲にはできなかった。そこで彼は、会社の残留交渉を逆手に取り、「二流」として生きられる状況をつくり出したのだ。

とはいえ、「会社にわがままを言った以上、一営業マンとして最後まで数字を出さなければなりません。それだけは自分に言い聞かせています」とMさん。これは、二流を選んだ人間だからこそ感じる責任なのかもしれない。


● 一流企業の肩書きを捨てても 学ぶものは今の方がずっと多い

前述の3人の他に、こんな「二流の人生」を選んだ人もいた。Oさん(40代男性)は、日本有数の大企業で販売を行っていたが、数年前にその会社を辞めて、趣味だった“ブリキのおもちゃ”のネット通販を始めた。

「入社したときから、この会社は役職が上がれば上がるほど、大変な責務が待っていることを知っていました。それで、20代の頃から『趣味であるブリキのおもちゃでいつか生活できないか』と考えたんです。最初はちょっとずつ通販を始めて、40歳の頃にはある程度平均的な収入を確保できるようになりました。そこで、会社での出世は捨て、趣味で食べていこうと考えたんです」(Oさん)

退社するのではなく、前述した人たちのように、その企業で昇進せず同じポジションに留まる方法も考えられる。しかしOさんは、「大企業ゆえに、昇進を拒む社員の面倒を見てくれる雰囲気はなかった」という。そのため、彼は一流の肩書きになり得る大企業を辞めた。

「収入はもちろん少なくなりましたし、将来の安定も確約されていません。でも、生活できるレベルの収入はありますし、すでに一定の顧客もつくれました。何より、今の方が自分でビジネスの方針を考えたり、流通経路をつくったりする楽しさがあります」(Oさん)

会社を辞めるときは多くの人から「なんで辞めるの? 」と不思議がられたが、彼は今もその決断を全く後悔していないという。「その企業にいるより、今の方が新たな人との出会いや経営ノウハウなど、ずっと多くのことを学べている」と胸を張る。

生き方が一流かどうかを考えるとき、どうしても「本業」である仕事のキャリアを基準に判断しがちだ。しかし、人生には趣味や家庭、恋愛など、様々な幸せの要素がある。もし一流のキャリアを目指せば、そのぶん、他の要素に時間を費やすことは難しくなるだろう。

逆に言えば、二流の生き方のメリットとは、本業以外の様々な要素を満喫することかもしれない。一流の生き方でもそれは可能かもしれないが、二流の生き方を実現した人は、明らかに本業以外の要素を楽しんでいることが多かった。

なお、二流の生き方を目指す人の多くは、昇進や管理職になることを望まなかった。その背景には、「昇進に魅力を感じない」「管理職になることが幸せではない」という考えもあると言えよう。


● 一流への登竜門となる管理職を 目指さない人が増えた構造的な原因

人事コンサルタントの山口俊一氏は、「二流の生き方との関連性はわかりませんが」と前置きした上で、ビジネスパーソンが管理職に魅力を感じない構造を説明する。

「平均年齢の高齢化に伴って、管理職は狭き門になっています。しかしその割に、日本の管理職は他国に比べて賃金面でのメリットが少ないんです。さらに、長時間労働の会社などは、残業代がなくなるぶん、管理職の方が給与ダウンするケースも少なくありません。もちろん、責任負担を避けたいこともあるでしょう」

こういった管理職のネガティブな点が、昇進意欲を抑止しているのは明らか。もちろん、それは「国や日本企業の将来」といった大きな視点で見ると、あまり良いことではない。山口氏が指摘する。

「以前と比べて、明らかにビジネスパーソンのハングリー精神は弱まっています。となると、戦後の高度経済成長を遂げたような活力は望めません。普通に考えれば、国際競争で劣勢になっていくでしょう」

そうした未来が現実になれば、私たちにとっても喜ばしいことではないはず。それでも、実際に働いているビジネスパーソンからすれば、会社や日本の幸せよりも自分の幸せを優先してしまうもの。そうして追い求める形として、「二流の生き方」があるのではないだろうか。

一流のような重圧やしがらみはなく、三流のような悔しさを感じることもない。絶妙なポジションで、安定した人生を送る。そして、本業だけではない様々な人生の楽しみを謳歌する。それが二流の生き方のメリットと言えそうだ。

ただし、今回話を聞いた人に共通していたのは、彼らにそれ相応の人望や能力があったこと。出世を拒みながら、それでも企業が必要とするほどの人望、1人で事業を行える能力――。それらがなければ、実現しなかった生き方ではないか。また、出世を望まない彼らだが、“本業”である仕事への姿勢は真摯だったことも印象的だった。

人生の価値観は人それぞれ。「二流の生き方」と言われて、喜ぶ人は少ないかもしれない。しかし、本稿に登場した人たちが、楽しそうに人生を振り返っていたのは確かである。あなたは彼らの生き方を見て、何を感じるだろうか。

有井太郎


Yuki(ゆき)


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